中期経営計画 ローリングプラン


―さらなる成長と、企業価値の向上を目指して―
2025年5月14日、当社は長期経営計画「VISION 30」をベースとした3か年の中期経営計画「ローリングプラン FY2025-FY2027」を発表しました。この計画は、当社がこれまでに培ってきた強みを基盤に、さらなる成長と企業価値の向上を目指すものです。
これまでの歩みと新たな挑戦
当社は、中期経営計画「アーチ2020」(2015~2020年度)を経て、2021年度から長期経営計画「VISION 30」を実行しています。この間、当社業績は着実に成長を続け、売上高については2015から2024年度までの年平均成長率が9.2%に達しています。経営計画の実行期間中は毎年、実績と事業環境の変化を織り込んだうえで3ヵ年の中期経営計画の見直し修正を行っていますが、今回の3か年中期経営計画「ローリングプラン FY2025-FY2027」では、当該期間中にVISION 30の目標である売上高300億円の早期達成を目指すとともに、次世代の長期経営計画策定を目指します。

成長戦略の柱
VISION 30では、以下の3つの戦略を柱として持続的な成長を目指します。
(1)人材戦略
多様性を尊重し、社員が「働きやすい、働きたくなる、働きがいのある」会社を目指します。具体的には、柔軟な採用形態の導入、人事制度の見直し、社員の待遇改善、働き方改革などを推進します。
(2)マーケット戦略
<国内市場>
主力の圧砕機ビジネスの好調さを背景に、過去最高の売上・営業利益を更新中です。解体用アタッチメント国内業界のトップとして、開発・製造・販売・修理という当社強みの一気通貫ビジネスをベースに、営業体制の強化や増産体制・生産性の向上を図り、更なる成長を目指します。
<海外市場>
足許の関税、為替等の不安定要因に柔軟に対応するとともに、米・欧・アジアへの人材と商材の戦略的投入により、バリューチェーンを強化し、市場開拓を進めます。
(3)経営基盤強化
持続的成長を可能にする経営体制を構築し、企業価値向上(株式時価総額向上)を実現していきます。さらに、システム・DXインフラの整備などの業務改革により、持続的成長を支える経営基盤の強化を目指します。
財務目標と株主還元
当社は、3か年中期経営計画の最終年度である2027年度に、売上高320億円、営業利益32億円、ROE10.7%の達成を目標とします。 今後は、在庫水準適正化により安定的に営業CFを確保し、株主還元・設備投資・M&A等・資金返済に振り向けます。また、株主還元・配当政策につきましては、安定的な事業成長のもと、①累進的配当 ②配当性向30%以上を目標とします。
今後の展望
当社は、中期経営計画「ローリングプラン FY2025-FY2027」を通じて、更なる成長と企業価値向上を目指します。また、変化の激しい市場環境の中で、常に挑戦を続け、社会に貢献できる企業として今後も発展していくことを目指します。
長期ビジョン VISION30


2021年5月、当社は長期ビジョン「VISION 30」を公表しました。このビジョンでは2030年へ向けての当社のありたい姿を定め、長期的な経営計画を示しています。また中期経営計画として、今後毎年内容を見直し、3ヵ年ローリングプランとして作成する方針です。
VISION 30では、「環境」というキーワードを重視しています。自然環境だけでなく、労働環境、社員間の関係、顧客や協力会社といった全てのステークホルダーとの関係も「環境」と捉え、より良い環境づくりを目指す人材育成を通じて、事業の発展と環境にやさしい社会の実現に貢献することを目標としています。
具体的な数値目標としては、売上高300億円、営業利益30億円、時価総額300億円を掲げています。この長期ビジョンを実現するため、中期経営計画ローリングプランに基づき、人材戦略、マーケット戦略、経営基盤強化の3つの戦略を推進しています。

マーケット戦略においては、国内市場における一気通貫バリューチェーンの更なる強化、そして海外市場、特に米国・欧州・アジアの3拠点を中心とした市場開拓に注力します。アジア市場においては、タイに現地法人を設立し、市場の深耕とアジア向け新商材の開発を進めます。米国においては、オカダ・アメリカ本社を移転拡張し、シェア拡大を目指します。また、ベトナムでの油圧ブレーカラインアップ強化も重要な取り組みの一つです。
経営基盤強化においては、新商品・新サービスの継続的な研究開発、そして事業領域の拡大に向けたM&Aや資本・業務提携も積極的に検討しています。新規事業開発としては、新技術を応用した新解体工法やDXの推進に加えて、GPS搭載によるアタッチメント稼働状況管理システム「O-ATTA」の開発・展開も進めています。将来的には、人材不足や安全、環境に配慮した環境配慮型アタッチメントの開発や、高強度コンクリート解体工法の開発も視野に入れています。 オカダアイヨンは、長期的な視点に立ち、変化を恐れず、常に新しいことに挑戦し続けることで、社会に貢献していくことを目指しています。